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【自然と温泉の至福】那須岳登山と歩いてしか行けない奥那須の秘湯三斗小屋温泉宿泊の魅力

那須岳

はじめに

那須岳登山の魅力と楽しみ方

那須岳(茶臼岳・朝日岳・三本槍岳)は、日本100名山で有名な登山エリアの一つです。その魅力は多岐にわたりますが、まずその美しい自然景観が挙げられます。山々に囲まれた広大な活火山と緑の大地は、心を癒し、登山者に穏やかな気持ちを与えてくれます。また、頂上からの眺望は圧巻であり、360度のパノラマが広がります。雄大な山並みや美しい風景を楽しみながら、日常の喧騒から離れ、自然の中でリフレッシュすることができます。

登山の楽しみ方も多様です。初心者でも挑戦しやすいコースが整備されており、ゆっくりとしたペースで自然を満喫できます。また、那須ロープウェイで一気に茶臼岳山頂近くに行くことも可能で、トレッキングやハイキングに興味のある人にとっても最適な場所です。自然の中での運動は健康にも良く、リフレッシュ効果も抜群です。

さらに、那須岳は四季折々の魅力も持っています。春には美しい花々が咲き誇り、夏には爽やかな風が吹き抜け、秋には紅葉が美しい景色を作り出します。冬には雪化粧した山々が一層の神秘を醸し出し、スキーヤーやスノーボーダーにとっても魅力的なスポットです。

三斗小屋温泉の存在と宿泊の魅力

那須岳の西側に位置する三斗小屋温泉は、山岳信仰の歴史と自然の美しさが融合した絶景スポットです。温泉地特有の泉質と効能が楽しめ、登山の疲れを癒す贅沢な時を味わえます。

三斗小屋温泉

三斗小屋温泉の歴史は古く、江戸時代から旅人や登山者に利用されていました。その当時は木造の山小屋があり、山岳信仰の修験者たちが修行の場として利用していました。明治時代には近代化が進み、温泉地として整備されました。その後も訪れる人々に癒しと休息を提供し続け、地元の人々や観光客に愛されてきました。

今日の三斗小屋温泉は、その歴史的な趣と自然の美しさが絶妙に調和しています。山小屋も古き良き雰囲気を残しつつ、昼は会津駒ケ岳や夕焼け、夜には星空を眺めながら野天温泉に浸かる贅沢さが味わえます。

最短ルートでも2時間ほどの登山が必要ですが、周辺には渓流や滝、森林が広がり、自然散策も楽しめます。訪れる人々に心身のリフレッシュをもたらす三斗小屋温泉は、現代の隠れた宝として穏やかな時間を過ごしたい方におすすめです。

この記事では、2023年5月2〜3日で那須岳と三斗小屋温泉を訪ねた体験をもとに、その魅力についてご紹介いたします。

煙草屋旅館の野天風呂
煙草屋旅館の野天風呂

那須岳へのアクセスと準備

交通手段や最寄り駅、車でのアクセス方法

公共交通機関を利用する場合、最寄りの駅は東北新幹線の「那須塩原駅」となります。那須塩原駅からはバスやタクシーを利用して那須岳方面へ向かうことができます。バスの場合、那須ロープウェイ山麓駅までの所要時間は約70分です。

自家用車でのアクセスも便利です。首都圏からは東北自動車道を利用し、那須ICを降りて約30分です。所要時間は、東京から約3時間半、仙台から約2時間となります。那須ロープウェイ山麓駅駐車場(175台:無料)、峠の茶屋駐車場(167台:無料)が整備されており、アクセスもスムーズです。

なお、那須岳は四季折々の自然の美しさが楽しめるため、観光シーズンや週末などは混雑が予想されます。早めの予約や出発時間の調整がおすすめです。

登山に必要な装備や服装などの準備

那須岳登山に挑戦する際は、適切な装備と準備が必要です。まず、登山靴やトレッキングシューズは足元の安定性を保つために重要です。滑りにくく、足首をしっかりサポートしてくれるものを選びましょう。また、快適な服装として、通気性のある素材のシャツやパンツ、防風性のあるジャケットがおすすめです。重ね着による調整が可能な服装を心掛けましょう。

水分補給も重要ですので、ウォーターボトルなどを季節に合わせて十分な容量を持参しましょう。三斗小屋温泉で補給は可能です。

手袋、サングラス、日焼け止めなど、環境や天候に応じた保護具を準備しましょう。また、標高が高いので夏季を除き、防寒対策として軽量で暖かいダウンジャケットや防寒帽子も必要です。

那須岳の登山ルートの魅力

登山ルートの紹介と難易度の情報

黄色のルート三斗小屋温泉最短ルート水色のルート朝日岳、茶臼岳経由登山ルート

那須岳登山地図
引用:昭文社

峠の茶屋登山口から三斗小屋温泉への登山ルート(黄色のルート)は、那須岳を楽しむ登山者にとって人気のあるルートです。このルートは、美しい景観と自然の魅力を満喫しながら、三斗小屋温泉へと最短の時間で至ることができます。

峠の茶屋登山口からスタートすると、最初の数キロは比較的緩やかな登りが続きます。この区間では、木々に囲まれた爽やかなトレイルを歩きながら、周囲の風景を楽しむことができます。登山道は整備されており、マークや案内板も設置されているので、迷う心配はありません。

進むにつれて、少しずつ傾斜がきつくなり、岩場などのアップダウンも現れます。この区間からは、しっかりとした登山靴やトレッキングシューズを履いていることが重要です。このような地形の部分では、周囲の景色も一層壮大に感じられます。

那須岳は強風で有名です。峰の茶屋跡避難小屋付近は風の通り道になっており、強風で煽られる可能性があり、特に注意が必要です。

三斗小屋温泉への最後の区間は、那須岳避難小屋まで岩や砂利の道を下れば、樹林帯のなだらかな道を三斗小屋温泉まで進むことになります。

登山ルート全体の所要時間は、登山者の体力やペースによって異なりますが、通常は2時間程度となります。登山の難易度は中程度であり、初心者でも挑戦可能ですが、適切な装備や体力、経験を持って臨むことが必要です。強風が予想される場合は、沼原湿原登山口からのルートが風の影響が少なくおすすめです。天候や季節によっては、ルートの状態が変化することもありますので、登山前に最新の情報を確認しましょう。

那須岳からの絶景や自然の美しさ

三斗小屋温泉に宿泊するなら、那須岳への登山にも挑戦したいところです。水色のルートは、茶臼岳・朝日岳を経由して三斗小屋温泉へ至るルートです。どちらから出発しても那須連山の壮大な景色を尾根線上から常時見渡しながら歩ける気持ちの良いルートです。

茶臼岳(1915m)は活火山で那須連山の主峰であり、その頂上からは遮るものなく360度のパノラマビューが広がります。登山ルートは複数あり、中でも北側の峰の茶屋跡避難小屋からの緩やかな尾根ルートが一般的です。このルートは比較的短く、初心者でも挑戦しやすいですが、岩場や急斜面も存在します。茶臼岳への登山は、壮大な火山の景色の美しさと山岳信仰の歴史を味わえる魅力があります。

一方、朝日岳(1896m)は茶臼岳から続く尾根上に位置し、眺望が開けた山岳地帯を楽しむことができます。朝日岳への登山ルートは、南北の尾根道と東西の横断路があり、それぞれに特徴があります。尾根道は岩場や急斜面、鎖場もあり慎重な行動が求められますが、絶景が広がる頂上までのアクセスが可能です。

一方、横断路は比較的緩やかな登りで、初心者でも挑戦しやすいですが、岩場や滑りやすい箇所もあります。頂上からは雄大な茶臼岳をまじかに、那須連山の壮大な全容を遠くまで見渡すことができます。

どちらの山も難易度は中程度からやや高めです。岩場や急勾配が存在し、滑りやすい箇所もあるため、十分な装備と経験が必要です。初心者の方は経験者との同行をおすすめします。体力と時間に余裕があれば、北に位置する三本槍岳(1916m)まで足を延ばして往復することも可能です。

登山中の注意点や安全対策

登山計画を立てる: 登山前にルートや天候情報を確認し、登山計画を立てましょう。出発時刻や到着予定時刻、遭遇する可能性のある危険箇所などを把握し、同行者や家族にも共有しましょう。

気象条件の確認: 登山前に最新の天候予報を確認し、登山中も天候の変化に注意しましょう。那須岳は特に強風になることが多く、いったん暴風になると立っては歩けなくなることもあります。避難小屋の位置確認も忘れずに。

5月2日の予報は風速20m以上の強風。このエリア(峰の茶屋避難小屋から谷側に30mくらい下る道)だけ暴風で体感風速30m以上。まともに歩けず、四つん這いでなんとか進みました。那須岳登山は予報が良い明日に変更して、この日は三斗小屋温泉に直行しました。

三斗小屋温泉の思い出とおすすめポイント

温泉宿泊可能な山小屋の魅力や特徴を紹介

歩いてしか行けない奥那須の秘湯、三斗小屋温泉には大黒屋煙草屋旅館と2つの山小屋があります。一番歴史があり、登山が必要な山の宿で日本最古の建物で、歴史を感じるランプの宿「大黒屋」、野天風呂があり、夕焼けや雲海を観ながらの至福な時間が過ごせる「煙草屋旅館」と、どちらも歴史を感じる趣たっぷりな山小屋です。江戸時代は5軒が営業してたようですが、大正時代からこの2軒のみとなっています。

宿泊した煙草屋旅館の魅力

那須岳の麓に佇む煙草屋旅館は、伝統と風情が漂う温泉宿です。その魅力は、歴史的な建物と美しい自然環境が調和し、訪れる人々に心に残る体験を与えてくれます。

煙草屋旅館の最大の魅力は、その風情溢れる雰囲気です。そこに滞在することで、まるで時を超えた旅に出たかのような気分に浸ることができます。

また、煙草屋旅館では3つの温泉も楽しむことができます。湯治客御用達の木の湯船の共同浴場、女性専用の岩風呂、そして言わずと知れた煙草屋の代名詞、野天風呂。湧き出る泉質は滑らかで肌に優しく、疲れた身体を癒す最高のリラックス方法です。温泉に浸かりながら、自然の美しい風景を眺めることで、心身ともにリフレッシュすることができます。

また、人との交流が山行を豊かにしてくれるという考えのもと、「みんなが集まる場所」を提供してくれています。大広間での食事時もそうですし、干し物が無いときは乾燥室が談話室になり、別館には図書室があります。

煙草屋旅館では、心温まるおもてなしも受けることができます。スタッフは親切で丁寧な接客で、訪れる人々を温かく迎えてくれます。そして地元の食材をふんだんに使った美味しい和食を堪能できます。

野天風呂からの景色の美しさ

野天風呂は混浴となっていますが、女性専用時間帯も多く設定されていて、誰でも安心してゆっくり利用できます。湯に浸かりながら、まだ山頂が真っ白な雪に覆われた会津駒ケ岳、尾瀬の燧ケ岳を遠方に見渡すことができました。日の入り時間をチェックして、夕焼けを眺めながら温泉で過ごすひとときは、ここでしか味わえないでしょう。

まとめ

那須岳登山と三斗小屋温泉宿泊の素晴らしさ

那須岳登山と三斗小屋温泉の魅力は、自然の美しさと温泉の至福が絶妙に融合しています。那須岳の美しい自然景観や頂上からの圧巻の眺望は、心を癒し、日常の喧騒から離れてリフレッシュする機会を提供してくれます。登山の楽しみ方も多様で、初心者から上級者まで楽しめるコースが整備されています。四季折々の魅力もあり、一年を通じて楽しむことができます。

また、歩いてしか行けない奥那須の秘湯三斗小屋温泉は、山岳信仰の歴史と自然の美しさが調和した絶景スポットです。温泉地特有の泉質と効能を楽しみながら、登山の疲れを癒すことができます。三斗小屋温泉の煙草屋旅館は、古き良き雰囲気を残しつつ、野天風呂では会津駒ケ岳や夕焼けを眺めながら贅沢な時間を過ごすことができます。

那須岳登山と三斗小屋温泉の組み合わせは、自然と温泉の至福を同時に味わえる素晴らしい体験になるでしょう。

実際に歩いた工程と所要時間

Day1 5月2日
峠の茶屋登山口→峰の茶屋避難小屋→三斗小屋温泉(黄色のルート)

Day2 5月3日
三斗小屋温泉→隠居倉→朝日岳→茶臼岳→峠の茶屋登山口(水色のルート)

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ハリー
約30年勤めた会社を2020年8月に早期退職。これからは自分の好きなことを好きな人と好きな時にをモットーに、長期投資(株や不動産)を楽しみつつブログに挑戦中の50代です。アウトドア大好きで、今は登山(八ヶ岳・北アルプス・南アルプスがお気に入り)とゴルフボランティア(主に女子プロツアー)にはまっています。 旅行も行きたいのですが、今の状況なので最近あまり行けておりませんが、近場の自然の良さを再発見してます。 この年齢なのでこれからは健康が何より大切と感じていて、自宅筋トレと週1ジョギングをあと20年は続けたいなぁと励んでます。 九州出身 東京都在住 妻と2人暮らし 社会人の息子1人