斎場御嶽:せーふぁうたき(世界遺産)
琉球始まりの地の伝説が残る場所で、信仰を集めるもっとも格が高い聖地です。琉球王朝時代には国家的な祭事が行われていました。現在でも「聖なる空間」として手厚く守られています。入口にある緑の館で斎場御嶽の説明や見学マナーの映像をみてから向かいます。途中の道はまさに神秘的な雰囲気が漂い、木々や大きな岩、鍾乳石に囲まれ神事を行った場所など、琉球王国時代を感じることができる場所でした。
南城市地域物産館に駐車場と入場券売場があり、徒歩7分で斎場御嶽です。斎場御嶽周辺は急坂もあり滑りやすいので、スニーカーなどしっかりした靴がお勧めです。
マップと見学所要時間
券売所からの移動含めて約60分くらいです。御嶽の中には6つの神域(いび)があり、参拝します。入場料は大人(高校生以上)300円。
首里城公園(世界遺産)
守礼門(1958年復元)
琉球王国は鎌倉時代から明治初期までの450年間存在した王政の国で、日本、中国、東南アジアとの交易により栄華を誇っていました。つい最近までですよね。首里城は琉球王国の国王の居城で、那覇市を見渡せる丘の上、首里城公園内にあります。高くて堅牢な城壁が周囲を大きく2重に囲っており、このスケールには驚きました。当時の琉球王国の権力の絶大さを感じます。公園内はきれいに整備され、青々とした芝生やハイビスカスなどの多くの花も楽しめます。
首里城公園の地下駐車場(県営)を利用できます。
2019年10月の火災で正殿などが消失してしまいましたが、現在復興が大規模に行われており、その様子を直に見ることができます。復興のための資材置き場と作業場になる大きな建物が建てられており、沖縄の首里城復元に対する強い思いを感じます。復元されたらまた訪れたいです。
首里城は中国の城の影響を大きく受けており、門や建築物は漆で朱塗りされています。城郭は約30〜40年前に復元されたそうで、琉球石灰岩で整然と積み上げられていて、とてもきれいな状態で迫力があります。国が違うので当然ですが、本島の城とはだいぶ趣が異なります。
首里城公園マップ
公園内は広いので、見学にはゆっくり90分くらい必要と思います。有料区域入場にはチケットが必要で大人400円です。
勝連城跡(世界遺産)、あまわりパーク歴史文化施設
勝連城は、15世紀に海外貿易により繁栄をもたらし琉球国王に最期まで抵抗した有力按司(あじ)阿麻和利が住んでいた城として有名で、沖縄本島の中部勝連半島の丘陵上に自然の断崖を利用して築かれています。当日は晴天で、北は金武湾を囲む北部の山々やうるま市の離島を望むことができ、南は知念半島や久高島が一望できました。難攻不落と言われた城壁は自然の地形を巧みに利用し石灰岩の石垣を積み上げて造られています。下から見上げた城壁は圧巻です。
勝連城跡とその一帯を整備する「勝連城跡周辺整備事業」として広大な公園や飲食、物販の商業施設、観光案内所などが立ち並ぶ「あまわりパーク」が整備されつつあり、車はこの駐車場に停めます。ここから電動カートで勝連城跡まで5分くらいで送迎してくれました。
あまわりパークの施設のひとつである歴史文化施設では、勝連城跡の出土品や勝連城跡を中心とするうるま市の歴史や文化について学ぶことができます。また勝連城按司、阿麻和利の物語をライブシアターで楽しむことが出来ます。館内は涼しく快適で一息つけました。
勝連城跡と歴史文化施設の見学は共通チケットが必要で、大人(高校生以上)600円です。
今帰仁城跡:なきじんじょうあと(世界遺産)
今帰仁城は首里城に次ぐ規模を誇り、本島の北部、本部半島にあります。歴史は古く13世紀までさかのぼるとされています。琉球王国成立以前、北山・中山・南山の3つの国に分かれていた時代、北山王は今帰仁城を拠点に本島の北部を中心に支配していたそうです。中国や東南アジアとの貿易による陶磁器が多く出土し、往時の繁栄が想像できます。堅牢な城壁に囲まれた城は標高約100メートルに位置し、防御性に優れた難攻不落の城といわれ、やんばるの地を守る要だったそうです。
美しい石垣の城壁は屏風型の曲線を描き、約1.5㎞にわたって続く壮大な眺めは圧巻でした。標高約100メートルの丘からは、城壁のほぼ全てが見渡せ、伊平屋島・伊是名島、やんばるの山々が望める絶景スポットとしても知られているそうです。空が真っ青でいい写真が撮れました!
城跡付近に駐車場があり、今帰仁城跡と今帰仁村歴史文化センターの共通入場料金となっています。大人600円。
歴史文化センターでは、今帰仁村の歴史と文化が学べ、城跡から出土した陶磁器なども見ることができます。見学には合わせて90分くらいは必要と思います。